目次
前提条件
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今回説明する手順は、「ローカル環境に構築すること」を想定して説明します。
- ローカル環境とは「自分のPC環境」のことを指します。
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WindowsにTomcatをインストールする方法はいくつかあります。代表的な方法を以下のとおりです。
- Tomcatのビルド済パッケージを使ってインストールする
- XAMPPをインストールする(XAMPPの中にはTomcatが含まれています)
- Chocolatey(パッケージ管理ツール)を使ってインストールする
- 今回は「Tomcatのビルド済パッケージを使ってインストールする」方法で説明します。
動作確認環境
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本ページの内容は、以下の環境で動作確認をしています。
- Windows 10 Home Edition 64bit
- Apache Tomcat/9.0.27 64bit
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Java(TM) SE Runtime Environment 1.8.0_231 64bit
- 本ページで説明するTomcat9.0を実行するためには、JRE(Java Runtime Environment)のバージョン8以上が必要になります。
- 本ページの説明ではTomcatは「64bit版」を利用するため、JREも「64bit版」が必要になります。
- 本ページの説明では「
C:\Program Files\Java\jre1.8.0_231
」にJava(JRE)がインストールされている前提とします。
Tomcatのダウンロード
- Tomcatのビルド済パッケージをダウンロードします。
- Tomcatのビルド済パッケージは、Apache Tomcat® ホームページ内のDownloadsページからZIP形式のファイルで手に入れることができます。

- ページには「32bit版」「64bit版」がありますので、自身の環境に合ったものを選択します。
- 今回は「64-bit Windows zip」の方を選択しファイルを適当な場所にダウンロードします。
- Tomcatのダウンロード手順は以上です。
Tomcatのインストール
Tomcatを今回配置する場所
C:\tomcat
- Tomcatのインストールは、ダウンロードしたZIPファイルを展開し任意の場所に配置するだけです。
- 展開したフォルダ・ファイル群をインストールしたい場所に移動させます。
Tomcatインストール完了後のフォルダ配置イメージ
C:
└ーtomcat
├ーbin
├ーconf
├ーlib
├ーlib
├ーlogs
├ーtemp
├ーwebapps
└ーwork
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今回は上記のとおりにCドライブ直下に「tomcat」という名前のフォルダを作成し、そこに配置します。
- フォルダが存在しない場合は、新たにフォルダを作成します。
- 別の場所に配置しても問題ありません。その場合、以降の説明については自身が配置した場所に読み替えてください。
- Tomcatのインストール手順は以上です。
環境変数の追加
環境変数名 | 設定値の説明 | 設定値の例 |
---|---|---|
CATALINA_HOME | Tomcatがインストールされているフォルダ | C:\tomcat |
JRE_HOME | JREがインストールされているフォルダ | C:\Program Files\Java\jre1.8.0_231 |
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Tomcatを起動するためには、上記の環境変数を設定する必要があります。
- 環境変数の追加手順についてはWindowsで環境変数を設定するを参考にしてください。
- 「ユーザ環境変数」「システム環境変数」どちらに追加しても問題ありません。
- 「CATALINA_HOME」については、Tomcatの起動方法によっては不要ですが、設定しておいた方が無難でしょう。
- 「Java(JRE)」が未インストールの場合は、あらかじめインストールしておいてください。