目次
前提条件
-
CentOSにApacheをインストールする方法はいくつかあります。代表的な方法を以下のとおりです。
- Apacheのソースコードを自分でコンパイルしインストールする
- yum(パッケージ管理ツール)を使ってインストールする
- 本ページでは、一般的によく利用される「yum(パッケージ管理ツール)を使ってインストールする」方法で説明します。
動作確認環境
-
本ページの内容は、以下の環境で動作確認をしています。
- CentOS 7.6.1810
- Apache/2.4.6 (CentOS)
- 本ページの内容は、「LinuxOSにおける一般ユーザである前提」で説明します。
Apache インストール
Apacheをインストールする
sudo yum install -y httpd
実行結果(抜粋)
Installed:
httpd.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos
Dependency Installed:
apr.x86_64 0:1.4.8-5.el7
apr-util.x86_64 0:1.5.2-6.el7
centos-logos.noarch 0:70.0.6-3.el7.centos
httpd-tools.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos
mailcap.noarch 0:2.1.41-2.el7
Complete!
- Apacheをインストールするためには、上記の「Apacheインストールコマンド」を実行します。
- 実行結果に「
Installed: httpd.x86_64
」と「Complete!
」が表示されればインストール成功です。 -
「
Dependency Installed:
」項目は依存パッケージとしてインストールされたものが表示されています。- すでにインストールされているパッケージであればインストールされません。
- 今回インストールされた依存パッケージの説明は以下のとおりです。
パッケージ名 | 説明 |
---|---|
apr.x86_64 | aprは「Apache Portable Runtime」の略。Apacheのサポートライブラリ。OS環境の違いを吸収するAPIなどを提供しています。 |
apr-util.x86_64 | aprのユーティリティライブラリ。arp用のユーティリティインタフェースが含まれています。 |
centos-logos.noarch | CentOS関連のアイコンやロゴが含まれています。 |
httpd-tools.x86_64 | Apacheの利用に役立つツール群。 |
mailcap.noarch | 特定種類のファイルを特定のプログラムと関連付けるためのパッケージ。MIMEタイプのリストと拡張子の関連付けが含まれています。 |
インストール済パッケージ表示コマンド(Apacheのみ)
yum list installed | grep httpd
実行結果(抜粋)
httpd.x86_64 2.4.6-90.el7.centos @base
- 上記のコマンドで、Apacheがインストールされているかを確認することができます。
- 上記の「実行結果」のように「
httpd.x86_64 ~
」と表示されれば問題ありません。
httpdパス検索コマンド
which httpd
実行結果
/usr/sbin/httpd
- こちらのコマンドでは、httpdコマンドのパス検索をします。
- 上記の「実行結果」のように「
/usr/sbin/httpd
」と表示されれば問題ありません。
Apacheバージョン確認コマンド
httpd -v
実行結果
Server version: Apache/2.4.6 (CentOS)
Server built: Aug 8 2019 11:41:18
- 上記の「Apacheバージョン確認コマンド」で、インストールしたApachのバージョンを確認することができます。
Apache 初期設定
- Apacheの初期設定をします。
Apache設定ファイル場所
/etc/httpd/conf/httpd.conf
- Apache設定ファイルは上記の場所にあります。
ServerName設定
95行付近の修正前内容(httpd.conf)
#ServerName www.example.com:80
- 95行付近に上記のような記載があります。
95行付近の修正後内容(httpd.conf)
ServerName localhost:80
- 今回はローカル環境向けにサーバを構築することを想定しているため、上記のように修正します。
設定内容チェック
設定ファイル内容チェックコマンド
httpd -t
実行結果
Syntax OK
- 最後にこれまでの設定内容が正しいかをチェックします。
- 上記の「設定ファイル内容チェックコマンド」を実行し「Syntax OK」と表示されれば問題ありません。
「Syntax OK」以外が表示された場合は、記述内容に誤りがないかを確認してください。